子どもを実家に預けて夫婦2人旅!格安レンタカーで五島列島を巡る5日間

末っ子がようやく小学校に上がった春、妻がぽつりと言った。「ねえ、二人だけで旅行、行けるかな」。

思えば結婚してからずっと、旅行といえば家族全員での移動だった。子どもに合わせたスケジュール、子どもが食べられるもの、子どもが飽きないうちに次へ移動。それはそれで楽しい思い出だけれど、夫婦だけでゆっくり過ごす時間は、いつの間にかずいぶん遠ざかっていた。

義母に相談すると「行っておいで、子どもたちは任せて」と二つ返事。子どもたちも祖父母の家が大好きなので、むしろ喜んで送り出してくれた。こうして、久しぶりの夫婦2人旅が実現した。行き先は五島列島。前から妻が「いつか行ってみたい」と言っていた場所だった。

せっかくの二人旅だから、泊まるところは奮発したかった。福江島の海が目の前に広がるリゾートホテルを予約したとき、値段を見て一瞬手が止まった。でも「子どもたちを実家に預けてまで来た旅だから」と、そこは思い切った。普段は家族4人分の旅費を計算しているので、大人2人分だけと思うと気持ちに余裕がある。

ただ、ホテルに予算をかけた分、移動費は賢く抑えたい。東京から福岡空港へ飛行機で入り、フェリーで五島に渡る前にレンタカーを借りるプランを立てた。島内を自由に走るためにも車は必須で、いくつか比較していたところ「業務レンタカー」という名前が目に入った。

料金を見て、まず「安すぎないか?」と思った。5日間でこの値段は、大手と比べてかなり違う。口コミも調べてみると、悪い評判は特になく、「福岡空港から近くて便利」「スタッフの対応が丁寧」という声が多かった。半信半疑ながら予約を入れた。

当日、福岡空港に降り立つと、荷物が少ないことに気づいた。いつもなら子ども分のリュックやら着替え袋やらでパンパンなのに、今日は夫婦2人分だけ。それだけで不思議と足取りが軽かった。業務レンタカーは空港から近く、大きな荷物を引きずって歩く距離が短いのがありがたかった。手続きもスムーズで、思ったより早く出発できた。フェリー乗り場まで車で移動し、そのまま車ごと船に乗り込む。「車ごと島に渡る」という非日常感に、妻と二人でなんだかはしゃいだ。

福江島に上陸したのは夕方ごろ。潮の香りと静けさが体に染みた。子どもがいないと、こんなにゆっくり景色を感じられるんだと、少し驚いた。

翌朝から、レンタカーで島内をめぐった。鬼岳のなだらかな芝の丘では、バスの時間も子どものペースも気にせず、ただ二人で海を眺めた。こんな時間、いつぶりだろうと思った。

五島に点在する教会もひとつひとつ訪ねた。堂崎天主堂、水の浦教会、頭ヶ島天主堂。静かな礼拝堂の中で、妻が「きれいだね」と小声でつぶやいた。子どもを連れていたら、きっとこの静けさの中に長くはいられなかった。それが少し申し訳ないような、でも今この瞬間を噛みしめたいような、不思議な気持ちになった。

五島牛のステーキも、五島うどんも、漁港近くの食堂の鮮魚も、子どもの好き嫌いを考えずに食べたいものを食べたいときに食べられる。それがこんなに気楽で幸せなことだとは思っていなかった。妻と「また来ようね、今度は子どもたちも連れて」という話になった。

5日間の旅を終えてフェリーで本土に戻り、福岡空港でレンタカーを返却した。義母から「子どもたち元気だよ」と写真が届いていた。ほっとすると同時に、少しだけ名残惜しかった。

子どもを誰かに預けて旅に出ることに、最初は罪悪感もあった。でも夫婦2人の時間を持つことは、家族全体にとってもきっと悪くないと今は思っている。そしてその旅を豊かにするためには、使うべきところにお金をかけて、削れるところは賢く削る。福岡空港で格安レンタカーを求めるなら業務レンタカーはオススメだと思う。「削れるところ」を上手に担ってくれたから。

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